ホスピタリティあふれる空間で、特別な日のディナーを／「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」

ショップや街路樹が華やかなクリスマスの装いに包まれ、きらめきに自然と気分が高揚するこの時期。大切な人とのディナータイムに、恵比寿ガーデンプレイスの地で10年間、人気を集めているのが「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」だ。

季節を表す花々で彩られたエントランスをくぐると、伝統を感じさせる写真の数々が飾られ、ゆったり広々とした空間にいざなわれる。

アメリカでの創業は1938年。ビバリーヒルズのグルメストリートとして名高いエリアに、アメリカ初のプライムリブ専門店としてオープンし、現在は世界で12店舗を展開している。

2001年に日本第１号店が赤坂にオープンした後、恵比寿ガーデンプレイスに店を構えたのは2014年4月のこと。7部屋の個室と320席のダイニングを備えた日本最大の店舗で、家族３代で訪れるファンもいるそう。

落ち着いた照明とヴィンテージ調のインテリアに、親しみのある接客が相まって、アメリカの友人宅に招かれたような心地よい温もりを覚える。

「ロウリーズ」といえば、店名にも冠した牛肉の「プライムリブ」が名物だが、食事の初めに味わいたいのが、秘伝のレシピで調理された「オリジナル・クラシック・ビンテージ・ドレッシング」を使ったサラダ。

シャキッとした食感と瑞々しさを引き出すために、葉野菜やビーツなどをたっぷりの氷で冷やし、クルトン、卵を加え、ドレッシングを上から注いで、スピーディーに混ぜながら仕上げられる。

2024年秋からは、「プライムリブが自慢のアメリカンダイニング」とリブランド。ドーバーソール（舌平目）を大皿で供するムニエルや、テーブルの前で仕上げられる「シェイクドスパゲティカルボナーラ」など、シェアできるスタイルの新メニューが加わった。

なかでも、イチ推しなのが、肉好きにたまらない、食べごたえ満点のダブル和牛チーズバーガーだ。

表面は香ばしく、中はジューシーな黒毛和牛のパテを、ほのかに甘さのあるブリオッシュ生地のバンズでサンド。とろけたチーズと特製のオーロラソース、ピクルスがアクセントになって、絶妙なハーモニーが生まれる。

メインディッシュは、もちろん「プライムリブ」をオーダー。シルバーカートと呼ばれるワゴンで適温をキープしながらテーブルまで運ばれ、食べる人の好みに合わせた焼き加減とサイズを見極めながら、サーブされる。

プライムリブを切り分けることができるのは、充分にトレーニングを積んだ職人「カーバー」のみ。首からかける大きなメダルがその証だ。

赤身と脂身のバランスが良い、ブラックアンガスビーフの大きなリブアイを、じっくりと3時間かけて調理された「プライムリブ」は、驚くほど、しっとりやわらかな食感で、うまみが凝縮されている。

ロウリーズ、オリジナルの「ロウリーズ・シーズンド・ソルト」と「ロウリーズ・シーズンド・ペッパー」や、野菜のサイドディッシュを合わせると、味わいが無限に広がる。

食事のあとの会話の続きは、店内のバースペースや、恵比寿ガーデンプレイス内のイルミネーションエリアで。

恵比寿の冬の風物詩、クリスマスムードを盛り上げるバカラ社の世界最大級のシャンデリアは、今年で25回目を迎えた。

2024年は、恵比寿ガーデンプレイスの開業30周年を記念し、クリスマスツリーとシャンデリアへ続く広場の坂道のイルミネーションのエリアで、30分に一度行われる特別演出も見逃せない。

時計広場の前では、過去最大級規模でクリスマスマーケットも開催される。ディナーの前後に、大切な人と一緒に、ぜひ訪れてみて。

text: singt
photo: Ikuko Soda