物語を添えてワインを贈る。

常時1,000種類以上の直輸入ワインを揃える、フランスワイン専門店「LA VINEE（ラ・ヴィネ）」。毎年スタッフが現地に赴き、実際にワインを手に取ることで、出来栄えのチェックを徹底。さらにワインが生まれたストーリーなど、深い世界を来店客に伝えることにもこだわる。「フランスの文化、歴史と繋がっているのがワインの醍醐味。モノを売るのではなく、コトを売っているんです。」そう、店長は語る。

フランスで買い付けを行うラ・ヴィネのスタッフは広範な知識を有しているのが特徴。製造の背景だけでなく、フランスの名所などにも精通している。フランス旅行前のゲストが現地情報を求めて店を訪れることも少なくないのだとか。

贈り物として特におすすめなのが、マルゴー村最小のクリュ・ブルジョワの高台の畑で育まれた『シャトール・コトー』。小規模なブドウ園で生産される希少な品で、辛口の赤ワインながらクリーミーな果実の広がりを同時に味わえるのが魅力だ。平均樹齢は45年と長い上に、化学肥料を一切使用せず、ブルゴーニュにも採用されている密植を行なっているのも大きな特徴だ。

2016年は優良年として知られ、プラムやカカオ、西洋杉のアロマが感じられ、コクのある果実味が楽しめるとのこと。新樽で仕込まれるため、ローストしたような香ばしい風味やスパイス、バニラのような複雑味があることも人気を博す理由だ。上質で華やかなフルボディ感を楽しめるワインながら、価格はリーズナブルなのも特筆すべきところ。

若い頃からワインを嗜んできた世代にとってボルドーは贈り物の鉄板アイテム。特にワインに精通した人にとって広く親しまれていることから、接待や会食において外すことのできないギフトと言えるだろう。取引先に手土産として、上質なワインを贈るときには、フランスワインに詳しいソムリエがいるお店で相談してみては。