今年も開催!上質な音楽と食を楽しむ都会型フェス/EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN 2025

春の陽気の中で冷たいビールをゴクリと飲み、極上の音楽に耳を澄ます。そんな至福の体験を都会のど真ん中で味わえるとは、なんて贅沢なんだろう。間もなく、今年で2回目となる「EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN(エビス ブルーミン ジャズ ガーデン) 2025」が、恵比寿ガーデンプレイスで行われる。
センター広場に出演の小野リサさんが語る、屋外ライブの楽しみ方
このイベントは、恵比寿ガーデンプレイスの中のさまざまな施設やエリアで展開する都市型の音楽フェスティバル。ザ・ガーデンホールやザ・ガーデンルームでの有料イベントだけでなく、フリーエリアが設けられるのが特徴だ。しかも、一流ミュージシャンがラインナップされているので、上質な音楽体験が味わえることは間違いない。

今回のラインナップにおけるもっとも大きな話題なのが、ボサノヴァの第一人者である小野リサさんと、ニューヨークを拠点に活躍するジャズピアニスト、海野雅威(うんのただたか)さんが共演する企画だろう。初顔合わせという貴重なデュオの演奏が、なんとフリーエリアのセンター広場で楽しめるのだ。
「海野さんとは今回初めて共演させていただくのでとてもワクワクしています。どんな曲を演奏しようかって相談しているところなんですよ」とうれしそうに語る小野リサさん。
通常はホールなどクローズな場所でのコンサートが多いが、こういった屋外のイベント、しかも入場料フリーという環境は非常に貴重で、彼女自身も楽しみにしているという。

「やっぱり空の下で聴くのって違いますよね。以前アメリカで野外フェスを観に行ったことがあったのですが、芝生に座ってピクニック感覚で楽しんだことがとても印象に残っています。
私自身のコンサートだと、箱根の彫刻の森で行った野外コンサートですね。家族も一緒になって楽しんだ記憶があります。野外だと、太陽が少しずつ傾いて、陽が沈んで夜になってと、風景が刻々と変わっていくのも醍醐味のひとつだと思います。このイベントでも、そんな風景と音楽を楽しんでいただきたいですね」

たしかに、広い空の下で聴くボサノヴァの穏やかな調べを想像するだけでも、期待に胸が膨らむ。すごく贅沢な時間になることは間違いないだろう。小野リサさん自身は、どのようなステージを構想しているのだろうか。
「ボサノヴァという音楽自体が、意外とシンプルな音楽なジャンルなんですよね。だからこそ、押し付けるのではなく、少しでも共感してもらえる瞬間があるといいなって思うんです。私たちミュージシャンがすべての空間を作るのではなく、聴く人が自然にすっと入り込めるような、そんなイメージで演奏したいっていつも考えています。お客さんにも固定観念をそぎ落としていただいたうえで、身構えず自由にボサノヴァを楽しんでもらいたいですね」
一昨年、デビュー35周年を迎え、改めて日本にボサノヴァという音楽を広めた功績が評価された小野リサさんだが、今年は日本とブラジルとの国交130周年という記念イヤーでもある。そういった意味でも、彼女の今後も活動も気になるところだ。
「夏にはブラジルからボサノヴァのレジェンドであるホベルト・メネスカルさんを招いてコンサートを行う予定です。また、そろそろアルバム制作も考えていて、すごくゆっくりではありますが(笑)、新しいことを進めていきたい。今回のこのイベント出演が、そんな活動の景気づけになればいいなって思います」
音楽好きにはたまらないプログラムが盛りだくさん
「EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN 2025」は、小野リサさん以外にも多数のミュージシャンたちの出演が決まっている。さまざまなジャンルから精鋭たちが集まり、ライヴ演奏だけでなく、ダンスイベントやDJのプレイまで、3日間に渡って老若男女が楽しめるプログラムがびっしりと詰まっているのだ。企画・制作に携わったブルーノート・ジャパンの小野衣奥利さんは、このイベントの魅力をこのように語る。
「もちろんジャズがキーワードではあるんですが、今のジャズってかなり自由だし、いろんな音楽を指してジャズって言うことができるんですよ。今回、小野リサさんと海野雅威さんとの共演も、そういう自由な発想から生まれた企画です。もちろん、海野さんがブラジルのミュージシャンと共演されたことがあるとか、裏付けを取ったうえでの企画ではあります。
他にも、すごいテクニックを持っているけれど、まだあまり知られていない若手ミュージシャンも多数出演します。恵比寿ガーデンプレイスは映画館やホールもあるので、いろんなシチュエーションで音楽を楽しんでもらいたいなって思います」
たしかにプログラムを見ると、小野リサさんが出演するセンター広場だけでなく、ザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、BLUE NOTE PLACE 、YEBISU BREWERY TOKYO、時計広場、CREATORE with PLUSといったステージが点在し、恵比寿ガーデンシネマでは特別上映も行われる。

TENDRE、LUBY SPARKS、WONKといった気鋭のアーティストが名を連ね、Ai Furusato x モノンクルや近藤利樹 & 小沢咲希といった、ここだけのコラボ企画も多い。DJやダンスイベントなども含めて、どっぷりと音楽に浸る環境が用意されているのだ。

3日間のスケジュールをどのように組み立てるのかも楽しみのひとつと言っていいだろう。これだけの規模の音楽フェスティバルが、恵比寿ガーデンプレイスほどのアクセスが便利な場所で行われること自体が珍しい。それだけに、気軽に出かけられることも魅力だ。
また、忘れてはいけないのが、音楽と一緒に飲食を楽しむことができるということ。ウェスティンホテル東京のレストラン「ザ・テラス」や東中野の麻婆豆腐店「株式会社マーボードウフ」、そして恵比寿ガーデンプレイスタワー39Fの「ROTISSERIE☆BLUE」がグルメブースを出店するのに加え、サッポロビールが新たに開発したこのイベント限定のビール「Swingin’ Singin’(スウィンギン シンギン)」も味わえる。なんとも欲張りなイベントなのだ。


ビール、食、そして音楽。想像するだけでも至福の時間を過ごせるであろうことは間違いない。5月半ばの好日に、素敵な音楽にじっくりと浸ってみるというのはいかがだろうか。
text: Hitoshi Kurimoto
SHOP INFO

EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN
開催期間:2025年5月16日(金)〜5月18日(日)[3日間]
タイムテーブル: https://jazzgarden.jp/#timetable
会場:恵比寿ガーデンプレイス全域
[ライブ]ザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、BLUE NOTE PLACE、センター広場、時計広場、YEBISU BREWERY TOKYO、CREATORE with PLUS
[映画] YEBISU GARDEN CINEMA
[ピクニックフードトラック]ウェスティンホテル東京、ROTISSERIE☆BLUE、株式会社マーボードウフ
(時計広場でMINI Japan展示&恵比寿ガーデンプレイスタワー車寄せにて試乗体験あり)
※一部のプログラムは有料。また、内容は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
イベント詳細: https://jazzgarden.jp/