恵比寿で新潟の日本酒探し

2022年11月、センタープラザ地下2階にオープンした「福の蔵 by お福酒造」。新潟県長岡市で120年以上続くお福酒造が日本酒の魅力を発信するために開いたブランディングショップだ。

店内には主力銘柄「お福正宗」から厳選した大吟醸酒、吟醸酒、純米酒をはじめ、18品種27種類を用意。新潟定番の“淡麗辛口”ではなく、米の旨みと甘味を引き出したアイテムが充実しているのが特徴だ。

イートインカウンターでは気に入った酒やおつまみをその場で楽しむことができる。「お福酒造を知っていただく3種飲み比べセット」などのセットメニューほか、アラカルトでオーダーすることも可能。口当たりの良さやデザインにこだわった酒器で楽しめるのも嬉しい。

今回選んだのは、「美山錦 大吟醸原酒 三年熟成」「純米大吟醸 生原酒 磨き40五百万石」「純米大吟醸 生原酒 磨き40 一本〆」の3種。「美山錦 大吟醸原酒 三年熟成」は古酒独特のクセは控えめながら、しっかりした熟成感が印象的。心地よい重みとキリッとした辛口のバランスも絶妙だ。「味、香りともに濃厚なので、おつまみはあん肝など味が濃いものと合わせるのがおすすめです」と店長。

「純米大吟醸 生原酒 磨き40五百万石」は青リンゴのような清涼感が楽しめる一杯。飲み始めは口の中に甘みが広がるものの後味はすっきり。“甘口と辛口のいいとこ取り”といった言葉が似合う。

「純米大吟醸 生原酒 磨き40 一本〆」はパイナップルやマンゴーといった南国フルーツを想わせる甘みが際立つ。なお一本〆とは新潟県の早生酒米品種だが、現在県内で使われることはほとんどないという。

飲み比べで味わった酒はもちろん購入可能。自分用はもちろんのこと、ホームパーティーの手土産にもピッタリだ。

店内では新潟発のおつまみも販売。牡蠣やあんきもの酒漬けや柿の種のオイル漬けなど、新潟の酒と相性抜群の品々が並ぶ。

ランチタイムには、新潟県魚沼産こしひかりの最高級ブランド「雪椿」使用した「おにぎり定食」を提供。おにぎり2種とお味噌汁、季節のお惣菜小鉢2種と一緒に楽しむことができる。恵比寿にいながらにして新潟を旅した気分にもなれる「福の蔵 by お福酒造」。ぜひ老舗酒造のこだわりと技が凝縮した日本酒を堪能してみてはいかがだろうか。
※ランチは土日も提供されているが、一部メニューは平日限定