恵比寿の冬を彩る「バカラシャンデリア」が、地域をつなぐ体験の場に
11月9日(土)に点灯式が執り行われ、2025年1月13日(月・祝)まで開催中の「Baccarat ETERNAL LIGHTS-歓びのかたち-」。250灯の世界最大級のバカラシャンデリアが恵比寿ガーデンプレイスを彩る一大イベントで、今年で25年目を迎える。実は点灯式より一足早く、バカラシャンデリアの内覧会に参加した人たちがいた。それは、恵比寿ガーデンプレイスの目の前にある渋谷区立加計塚(かけづか)小学校の2年生57人だ。
地域の子どもたちをバカラシャンデリアの内覧会に招待した狙いとは?
点灯式の前日の11月8日(金)、恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場に集まった加計塚小学校の2年生、担任の先生、保護者たち。その目の前には、堅固なショーケースに設置されたバカラシャンデリアが。サッポロ不動産開発株式会社のまちづくりや冬の一大イベント「Baccarat ETERNAL LIGHTS-歓びのかたち-」について、街の人たちに想いを知ってもらうため、内覧会で特別授業が行われた。ふだんはショーケース越しにしか見ることができないシャンデリアを、特別にショーケース内から見学できる特別な体験付きの企画だ。
この「特別授業」はどのような経緯で実施されることになったのだろうか? 恵比寿ガーデンプレイスで恵比寿エリアのまちづくりや地域活動を担当する、サッポロ不動産開発株式会社の古村初音さんに話を聞いた。
「恵比寿の冬の風物詩として根付いたバカラシャンデリアの展示を通じて、恵比寿ガーデンプレイスが地域の方々に還元できることはないだろうかと考えました。そこで、これからの未来の地域の担い手になる子どもたちに、恵比寿ガーデンプレイスをもっと知ってもらい、まちづくりに対する我々の想いを伝え、その上で何か特別な体験を提供できないか。それが街への愛着を高めるきっかけや、恵比寿ガーデンプレイスの会社ってどういう取り組みをしているんだろうということを知ってもらうきっかけになったらいいな、という想いからスタートしました」
この「特別授業」は今年で2回目。「昨年は、2年生49人がショーケース内に入り、シャンデリアのケースや台座のお掃除をさせていただきました。とてもとても高価なものなので、ドキドキしましたが、すごく貴重なものだということは子どもたちもよく理解しているので、無事何事もなく終わりほっとしたのを覚えています」と話すのは、加計塚小学校の2年生の担当教員である齋藤梓先生。
ただ見て終わりではなく、実践的な学びの機会に
昨年に引き続き、今年も実際にシャンデリアを鑑賞する前に、「Baccarat ETERNAL LIGHTS-歓びのかたち-」について知識を深める座学の時間が設けられた。
イベントの概要や、展示されているシャンデリアの重量や、使用されているクリスタルの数量、展示に関わっているさまざまな会社などについて、スライドで投影しながら説明。クイズ形式にすることで、子どもたちがより楽しみながら知識を深められるよう工夫が施されている。
「シャンデリアを見てきれいだね、で終わるのではなく、どういう経緯で、どうやって作られて、どうやって運ばれてきてということまでも教えていただき、子どもたちの実践的な学びにつながっていると思います。素敵な機会をいただいてとても感謝しています」と齋藤先生は語る。
子どもたちが想像する未来の恵比寿
今年は恵比寿ガーデンプレイスが30周年という節目の年。「これまでの歴史や伝統がある中で、これからの未来を担う新しい世代の子どもたちの考える未来ってどんなものなんだろう、と。そこで、バカラシャンデリアの内覧をした子どもたちに、『未来の恵比寿の冬』というテーマで絵を描いてもらい、センタープラザに展示する予定です」と古村さん。
これは、恵比寿に暮らす人々に向けて、地元の小学生の描いた絵が展示されていることで、恵比寿ガーデンプレイスをもっと身近に感じてもらい、足を運んでもらうきっかけになればという想いも込められている。子どもたちの絵の展示期間は12月12日(木)~25日(水)までの2週間を予定。
総数250灯のライトが紡ぎ出す世界最大級のシャンデリアが灯る恵比寿ガーデンプレイス、そしてそのシャンデリアを観賞した子どもたちがどんな『未来の恵比寿の冬』を描いたのか。地域に根付いた風景と地域の子どもたちが描く未来を見に、ぜひ足を運んでみて。
text: Noriko Sasaki
photo: Takuji Iigai
Baccarat ETERNAL LIGHTS-歓びのかたち-
恵比寿ガーデンプレイス センター広場
日時:2024年11月9日(土)~2025年1月13(月・祝)
点灯時間: 11:00~23:00
イベント詳細: https://bit.ly/3BdUvt7