日本人のたしなみ 熱々おでんとお酒

恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階にあるおでん専門店「こんぶや」。1999年に西麻布でのれんを掲げた「こんぶや」の3号店だ。窓に広がる絶景とともに、ワンランク上のおでんを楽しめると、遠方からわざわざ訪れるゲストも少なくない。おでんのラインナップは実に30種以上。大根や玉子、結び白滝などの定番のみならず、季節ごとに旬素材が登場するのも特徴だ。

おでんの人気ナンバー1は大根。2位との差はなんと倍以上あるという。その他には巾着やトマトといったメニューが支持されているとのこと。冬季には鱈の白子や牡蠣といった海鮮系が登場。1年を通してゲストを飽きさせない工夫も怠らない。なお、店長のイチオシは焼きたらこと穴子の湯葉巻き。訪問した際にはぜひとも賞味いただきたい。

カウンターからは熱々のおでんを間近に眺めることが可能。五感を総動員して楽しめるのも「こんぶや」ならでは。平日は近隣で働くビジネスパーソンやカップルが大半だが、土日はファミリーやシニアが中心とのこと。さらにはこの味を求めて関西からの来店者も多いという。

また、記念日や誕生日にも広く利用されているのも同店の特徴。一般的なおでん専門店ではクリスマスに空席が目立つが、同店は例年満席という人気ぶりだ。

日本酒と焼酎をはじめ、アルコールメニューを豊富に取り揃えているのも魅力。おでんに合う銘柄をペアリングしてもらえるのもうれしいポイントだ。

おでんを味わいながら日本酒を注ぐ。これぞ日本人ならではの食の楽しみ方と言えるだろう。おでん、お酒、そして窓から望む東京の絶景。これらが三位一体となり、訪れる人々に贅沢なひとときを提供している。この冬は恵比寿で熱々の味わいを体感してみてはいかがだろうか。